矯正歯科において「診査・診断・治療計画」ほど大切なものはない
歯科医療において、私たちはまず患者様のニーズを正確に把握することを最優先しています。
優れた技術を持つことはもちろん重要ですが、それができなければ、患者様に本当に満足していただける治療は実現しません。患者様が何を願っているのかを深く理解し、そのニーズに基づいて「これが最善です」という明確な治療方針をご提案します。
治療の成功には、歯科医師だけでなく、技工士や衛生士を含むチーム全体、そして患者様ご自身の理解と協力が不可欠です。そのため、私たちは「診査・診断・計画」のプロセスを重視し、その内容を患者様とスタッフ全員で共有することが、最良の治療を生み出す鍵だと考えます。
当院が選ばれる5つの理由


歯列矯正を「表側矯正60万円~100万」
保険が適用されない歯列矯正には高額なイメージがあります。
しかし当院では“できるだけ多くの患者様に歯列矯正を”という思いから、患者様のご予算に応じて治療方法をご提案致します。
当院の基本的な費用も60万円~100万となっていますが、それ以外に費用が発生することはありません。
※管理費は除く


可能な限り「抜かない歯列矯正(非抜歯矯正)」
抜歯をしてしまうと、どうしても口腔内に余分なスペースができてしまう傾向があります。患者様には、決して安くない費用を払っていただくのですから、最高の笑顔を作っていただきたいのです。そのため、当院では、可能な限り抜歯を行わない歯列矯正を提案しています。
もちろんどうしても抜かなければならないという状況もありますが、それを回避するための外科処置などもあります。たとえ抜いたとしても、その歯を無駄にせず、他の欠損した部分に再植するなどの方法もあります。


見えない歯列矯正「インコグニート」「セラミックブラケット」
口の中に金属装置を入れて、周囲からの目線も気になる歯列矯正に抵抗のある方も多いかもしれません。
インコグニートと呼ばれる裏側矯正では、歯の裏側に装置をつけるので、普段の生活で気づかれるようなことはありません。装置に慣れるまでは喋りづらいというデメリットもありますが、発音の仕方に慣れてくれば、それも問題ありません。また、当院では、一般的な表側矯正でもセラミックブラケットと呼ばれる透明なワイヤーを用いた治療を行っています。これを使えば治療中でも高い審美性を維持できます。


歯列矯正の治療期間を短縮化「インプラント矯正」「コルチコトミー」
インプラント治療も専門的に行っている当院では、インプラントと矯正装置を組み合わせたインプラント矯正というものも行っています。この治療の最大のメリットは、通常の歯列矯正の約半分ほどの期間での治療が可能になります。
インプラント矯正ではミニインプラントと呼ばれる(治療時間5分程度)の簡易なインプラント埋入で済むケースも多く、負担は最小限で済みます。また、コルチコトミーと呼ばれる治療を歯列矯正に併用すれば、通常2年程度かかる歯列矯正を12ヶ月ほど短縮することができます。
治療等に係る主なリスク:コルチコトミー手術によって、顎の骨を切除するため、周囲の神経組織に損傷が生じる可能性があります。これによって感覚の異常や一時的なまたは恒久的な神経障害が引き起こされる場合があります。


トータルな美を追求する人のための「総合歯科治療」
患者様の中には、そもそもの“歯の大きさ”や“歯の形”、または“歯の色”といったものに不満を持っている方もいるのではないでしょうか。そうした点を改善するには、歯列矯正だけでは不十分になってしまいます。こうした不満を解消するには、審美歯科やインプラント、ホワイトニングなどの治療が必要になる場合もあります。
当院では、それらの治療も総合的に行っています。「歯列矯正もしたいし、歯の形や大きさも変えたい」ということをお考えでしたら、ご相談時にぜひお知らせください。
ご希望の完成形に合わせた治療法をさまざまな観点からご提案いたします。
インビザライン矯正

インビザラインとは?
「矯正歯科治療」と聞くと思い浮かべるのは、歯の表面に金属の小さな装置を取り付けて、そこにワイヤーを通して歯並びを整える「ワイヤー・ブラケット」ではないでしょうか。
「歯並びは整えたいけれど、矯正治療が目立つのはイヤ…」と治療をためらっている方でも、マウスピース型矯正歯科装置「インビザライン」なら安心して治療が始められます。
こんな方にオススメの治療です!
インビザラインのマウスピースは透明なので装着していても目立たず、ほとんど他人に気づかれることはありません。矯正治療中でも、口元を気にせず歯を見せて笑うことができます。
とくにインビザライン矯正をおすすめしたいのが、営業職や接客業など人前に出る機会の多い方です。
メリット・デメリット
メリット
目立たない
インビザラインは、従来の金属ワイヤーとブラケットによる矯正装置とは違い、透明なマウスピース型のため、目立たず周囲から気づかれにくい装置です。
痛みや違和感が少ない
インビザラインは、厚さ0.5mmのマウスピースを7日~10日毎に交換していきます。1つのマウスピースで歯を動かす距離が少ないため、痛みがありません。
金属ワイヤーとブラケットのような装置自体の異物感が少なく、マウスピース自体も歯の部分だけを覆う最小の形態となっています。
取り外しができる
マウスピースは、必要に応じてご自分で取り外しが可能です。食事や歯磨きの際には取り外すことができるので、虫歯や歯周病などの心配もありません。
通院回数が少ない
基本的に2ヶ月~3ヶ月毎の通院となります。留学や海外出張などで来院が困難な場合にはさらに通院回数が少なくなるよう対応いたします。
信頼度の高い矯正装置
世界中で800万人以上の治療実績があり、数多くの研究が行われています。
インビザラインは、より確実で快適な治療が提供できるよう日々改良が加えられ、進化し続けている矯正システムです。
デメリット
装着時間を守らないと歯は動かない
マウスピースを装着しなければ歯は移動しません。
マウスピース矯正は装置が取り外せることは大きなメリットでもありますが、簡単に装置が取り外せるため、患者様が責任を持って決められた時間装置を付けなければ治療は進みません。
治療できないケースがある
患者様の歯並びや口腔内の状況、希望される治療結果によってはインビザラインで治療できないことがあります。
また、インビザラインのみでの治療に限界がある場合は、ワイヤー等の補助的な装置が必要になることがあります。
取り扱っている医療機関が限られる
インビザラインの治療法は、従来のワイヤー矯正とは大きく異なるため、インビザラインを行うための設備が揃っている歯科医院で、かつインビザラインシステムを習得したドクターがいる歯科医院でしか治療を受けることができません。
当院では両方の条件が揃っていますので、安心してご相談ください。
治療の流れ

1.問診・診療・検査
問診票をもとにドクターがヒアリングをおこないます。
ヒアリング後、診察を行い、お口の中の写真、お顔の写真、デジタルレントゲン写真の撮影をおこないます。

2.検査結果のご説明
精密検査を行い、検査結果に基づいて症状や問題点についてのご説明をさせていただき、実際の治療例や流れをお伝えしながらご不明点やご質問がありましたらお答えしていきます。

3.治療内容・治療費についてのご説明
精密検査後、最終的な治療内容を決定いたします。矯正装置、治療期間などをご説明し、治療開始前の最終確認を行います。
矯正治療は多額の費用がかかりますので、安心して治療を受けていただけるよう、ご予算などを含め患者様に適した治療コースを相談しながら決定いたします。(デンタルローンの取り扱いもございます。)

4.マウスピースの作成
治療計画の承認後、アライン・テクノロジー社にてインビザライン・アライナーの作成が開始されます。およそインビザライン矯正治療の開始までには2週間の期間をいただいております。
※もし虫歯や歯周病があれば、事前に治療をおこなう必要がありますので、矯正治療開始前に必要があれば治療をおこないます。

5.インビザライン ・アライナー治療開始
患者様のインビザラインが完成しアライン・テクノロジー社より到着すると、取り扱い、注意事項についてご説明をおこないまして、いよいよインビザライン・アライナー治療開始となります。
装着前に1本1本の歯のクリーニングをおこなったあとアタッチメントの設置を行います。患者様ご自身で矯正装置を2週間ごとに交換していきながら、通常1ヶ月ごとに診察を受けていただき、進捗の確認を行います。次回からは8週間に一度定期的に通院していただきます。

6.定期的な診察
8週間ごとに来院いただき、治療計画通りに歯が動いているか、アライナーの適合状態はどうか、追加の必要性はないか、スペースメイキング、アタッチメント確認などのチェックを行います。

7.治療完了
最終チェックをおこない、計画通りに治療が完了しましたら終了となります。

8.経過観察
矯正治療は完了後も歯は自ら元に戻ろうとする力が働きます。時間をかけておこなった美しい歯並びを維持するために、6か月、12か月、24か月、36か月の定期メンテナンスにご来院いただけます。
定期メンテナンスでは歯並びやかみ合わせのチェックとともに簡単なお口の中の診察やクリーニングなども行っていきます。
後戻りした人でも可能ですか?
矯正治療後に後戻りされた方でも、再治療は可能です。矯正大国アメリカでは、一生のうちに2〜3回の矯正治療を受ける方が珍しくなく、これは治療と後戻りを繰り返すサイクルを意味します。特に初回にワイヤー矯正を選ばれた方は、2回目以降の矯正治療としてマウスピース矯正を選択されるケースが増えています。
アライナー矯正

クリアアライナーとは?
アライナー矯正とは、弾力性のある薄い透明なプラスチックでできたマウスピース状の装置を口腔内に装着し、歯ならびを矯正する治療のことです。このため、「マウスピース矯正」ともいわれています。
これは、患者さんのもともとの歯ならびとは微妙に異なるアライナーを何種類か作成し、決められた順番通りに口腔内に毎日22時間以上装着することで、少しずつ歯ならびを理想の形に整える矯正方法です。
比較・適応ケース
通常のブラケットやワイヤーを使った矯正治療に比べ、装置が透明で見た目がよく、着脱式なので歯みがきや食事がしやすいといった利点があり、使用を希望される患者さんが増えています。しかし、実際にはこの治療でどんな歯ならびでも矯正できるというわけではありません。
アライナー矯正により効果が期待できる症状なのかどうかをくわしく診断したうえで装置をつくり、使用方法を十分に理解して適切に使わないと、思わぬトラブルの原因になる可能性もあります。
ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは?
ワイヤー矯正は一番よく行われている矯正方法で、大人の矯正(永久歯に全て生え変わってからの矯正)の一つです。
一つ一つの歯の表側にブラケットと呼ばれる装置をつけ、ブラケットをつなぐようにワイヤーを通し、ワイヤーが引っ張る力で歯並びを整えていきます。歴史と実績があり、オーソドックスで、適用範囲が広いのが特徴です。
表側矯正とは
表側矯正は、歯の表面に「ブラケット」という小さな装置を装着し、そこに「ワイヤー」を通して歯を動かしていく、最も一般的な矯正治療方法です。ワイヤーの引っ張る力を利用して、少しずつ歯を正しい位置に動かしていきます。
治療の仕組み
- ブラケットの装着
歯の一つ一つにブラケットと呼ばれる装置を接着します。 - ワイヤーを通す
ブラケットの溝にワイヤーを通します。 - 歯の移動
ワイヤーの形状記憶力や弾力性により、歯が少しずつ引っ張られ、動いていきます。 - 定期的な調整
4〜6週間ごとに歯科医院に通院し、ワイヤーを交換したり調整したりすることで、歯を計画的に移動させます。
こんな方にオススメの治療です
表側矯正は歴史が長く、治療実績が豊富です。
ワイヤーとブラケットによって歯を細かくコントロールできるため、難易度の高い症例でも、計画通りに歯を動かすことが可能です。見た目よりも、しっかりとした噛み合わせや美しい歯並びを確実に手に入れたいと考える方に向いています。
- 歯並びの乱れが重度な人
- 費用を抑えたい人
- 金属アレルギーがない人
以下のような重度の不正咬合にも対応可能です。
・出っ歯(上顎前突)
・受け口(反対咬合)
・ガタつきがひどい歯並び(叢生)
・抜歯が必要な症例
・開咬(前歯が噛み合わない)
・骨格的な問題を含む症例
・自己管理の負担を減らしたい人
マウスピース矯正のように、自分で装置の着脱や管理をする必要がありません。一度装着すれば、通院時に歯科医師が調整を行うため、日常生活で装置の紛失や装着忘れの心配がないのがメリットです。
裏側矯正(舌側矯正)や、一部のマウスピース矯正に比べて、比較的費用を抑えられる傾向にあります。
ワイヤーやブラケットに金属が使用されている場合があるため、金属アレルギーがないことが前提となります。ただし、最近ではセラミックやプラスチック製のブラケット、ホワイトワイヤーなど、目立ちにくく、金属アレルギーに配慮した素材も増えています。
見た目の問題は、審美性の高いブラケットや白いワイヤーを選ぶことで、ある程度はカバーすることが可能です。
メリット・デメリット
表側矯正の主なメリットは、その確実性と効率性、そして費用の面で他の矯正方法と比べて優れている点にあります。確実で幅広い症例に対応できます。
メリット
- 装置の管理が不要
- コストパフォーマンス
- 舌の動きを妨げない
- 効率的な歯の移動
高い治療効果
表側矯正は歴史が長く、治療技術が確立されています。ワイヤーとブラケットを使って歯を三次元的に細かくコントロールできるため、他の矯正法では難しいとされる抜歯が必要な症例や、重度の出っ歯、受け口、ガタガタの歯並びにも対応可能です。
精密な調整
歯科医師が歯の動きを直接目で確認しながら調整できるため、治療計画にズレが生じた場合でも、柔軟に微調整が加えられます。これにより、完成度の高い仕上がりが期待できます。
自己管理の負担が少ない
装置が歯に固定されているため、マウスピース矯正のように自分で装置を着脱したり、装着時間を管理したりする必要がありません。忙しい方や、自己管理が苦手な方でも安心して治療を続けられます。
費用を抑えられる傾向にある
裏側矯正は装置がオーダーメイドになるため高額になりがちですが、表側矯正は比較的安価に治療を開始できることが多いです。全体的な治療費を抑えたい方に向いています。
発音への影響が少ない
装置が歯の表側にあるため、舌の動きを妨げることがほとんどなく、発音への影響が少ないです。人前で話す機会が多い職業の方でも、安心して治療を進められます。
治療期間を短縮できる可能性がある
ワイヤーの力を24時間継続して歯に加えることができるため、効率的に歯を動かすことが可能です。これにより、一部の症例では他の矯正方法よりも早く治療が終わる場合があります。
最近では、歯の色に近いセラミックやプラスチック製のブラケット、白いワイヤーなど、目立ちにくい装置も増えているため、見た目が気になるというデメリットも以前よりは軽減されています。
デメリット
- 見た目の問題
- 審美性の改善
- 歯磨きの難しさ
- 食べ物の詰まり
- 初期の痛み
- 装置による刺激
- 装置の厚み
矯正装置が目立ちやすい
歯の表面にブラケットとワイヤーを装着するため、どうしても装置が目につきます。特に金属製の装置は目立ちやすく、仕事や日常生活で人前に出る機会が多い方にとっては、大きな心理的負担になることがあります。
近年では、歯の色に近いセラミックやプラスチック製のブラケット、白いワイヤーなど、目立ちにくい素材が開発されていますが、それでも完全に透明なわけではないため、近くで見ると装置がわかります。
口腔ケアが大変になる
ブラケットやワイヤーが歯の表面にあるため、歯ブラシの毛先が届きにくくなり、磨き残しが増えがちです。これにより、虫歯や歯周病のリスクが高まります。装置の隙間の汚れを落とすために、歯間ブラシやタフトブラシなど、複数の歯磨き用具を使う必要があります。
食事の際の制約
食事中に食べ物が装置に挟まりやすく、不快感を感じたり、食後の清掃に手間がかかったりします。避けるべき食べ物: 硬いもの(おせんべい、ナッツなど)や粘着性の高いもの(キャラメル、お餅など)は、装置が外れたり、破損したりする原因となるため、避ける必要があります。
痛みや口内炎の発生
装置を初めて装着した時や、ワイヤーを調整した直後は、歯に力がかかるため、数日間鈍い痛みや違和感を感じることがあります。
ブラケットやワイヤーが唇や頬の内側の粘膜に擦れることで、口内炎ができやすくなります。矯正用ワックスを使用することで、この刺激を軽減することは可能です。
口元の突出感
装置の厚みがある分、口元がわずかに膨らんで見えることがあります。これにより、口が閉じにくく感じたり、口元に突出感が出たりする場合があります。これらのデメリットは、治療の進捗とともに慣れてくることがほとんどですが、治療を始める前にしっかりと理解し、納得した上で決めることが大切です。矯正歯科医に相談し、自身のライフスタイルに合った装置や治療計画を立ててもらいましょう。
舌側矯正

舌側矯正とは?
舌側矯正は、「リンガルブラケット矯正」や「裏側矯正」とも呼ばれる治療法です。その名の通り、歯の表側ではなく、歯の裏側(舌側)にブラケットとワイヤーを装着して歯を動かしていく治療です。
治療の仕組み
基本的な仕組みは表側矯正と同じで、ブラケットとワイヤーの力で歯を動かします。しかし、歯の裏側の形状は一人ひとり異なるため、ブラケットは完全なオーダーメイドで製作されることが一般的です。
舌側矯正の特徴
- 装置がほとんど見えない
最大のメリットは「見た目」です。歯の裏側に装置がついているため、日常生活で人と話したり、笑ったりしても、矯正装置が見えることはほとんどありません。周囲の人に矯正治療をしていることを知られずに、歯並びを整えることが可能です。 - 職業やイベントに対応
営業職や接客業など、人前で話す機会が多い方や、結婚式や成人式などの大切なイベントを控えている方に特に選ばれています。
以下のようなデメリットもあります
- 費用が高い
オーダーメイドの装置製作や、歯の裏側に装置を装着・調整する高い技術が必要となるため、表側矯正に比べて費用が高額になります。 - 違和感や発音への影響
装置が舌に当たるため、治療開始直後は舌に違和感を感じたり、サ行やタ行などの発音がしにくくなったりすることがあります。しかし、ほとんどの場合、1〜2週間で慣れてきます。 - 歯磨きが難しい
歯の裏側は目が届きにくく、装置に食べ物が挟まりやすいため、表側矯正に比べて歯磨きに手間がかかります。
こんな方にオススメの治療です
舌側矯正(裏側矯正)は、矯正装置が外から見えにくいという最大のメリットから、特に見た目を気にされる方におすすめできます。
・矯正装置が見えることに抵抗がある方
・人前に立つお仕事の方
・接客業、営業職など人前で話す機会が多い方
・教師、アナウンサー、モデル、俳優など
・結婚式や成人式など、重要なイベントを控えている方
ただし、すべての方に適しているわけではありません。以下のような方は、治療が難しかったり、注意が必要な場合があります。
注意が必要なケース
重度の過蓋咬合
噛み合わせが深すぎて、上の歯が下の歯の裏側の装置に強くぶつかってしまう場合、装置が外れやすくなることがあります。
舌が大きい方
装置に舌が当たって傷つけたり、違和感が強くなったりする可能性があります。
費用を重視する方
一般的に表側矯正よりも費用が高額になる傾向があります。違和感に非常に敏感な方:舌側に装置があるため、特に治療開始当初は、発音や食事に違和感を覚えることがあります(ほとんどの場合、1〜2ヶ月で慣れます)。
舌側矯正のデメリット
舌側矯正(裏側矯正)は、目立たないという大きなメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。治療を検討する際は、これらの点も理解しておくことが重要です。
- 舌への刺激と口内炎
- 異物感
- 痛み
治療開始時の違和感・痛み
装置が舌側に付いているため、舌が装置に触れて刺激されやすく、口内炎ができやすいことがあります。
装置の厚みにより、強い異物感を感じることがあります。
歯が動く際の痛みは表側矯正と同様にありますが、特に舌側では違和感が強く感じられる場合があります。
これらの違和感や痛みは、多くの場合、1〜2週間程度で慣れてきます。
発音(滑舌)への影響
装置が舌の動きを妨げるため、「サ行」「タ行」「ラ行」などの発音がしにくくなる(滑舌が悪くなる)ことがあります。これも時間と共に慣れてくることが多いですが、人前で話す機会が多い方は特に注意が必要です。
歯磨き(セルフケア)の難しさ
装置が舌側にあるため、目視しにくく、ブラッシングが難しくなります。食べ物が装置に挟まりやすいため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。歯ブラシだけでなく、タフトブラシや歯間ブラシなどの補助器具を使った丁寧なケアが不可欠です。
費用が高額になりやすい
舌側矯正は特殊な技術が必要であり、歯科医師の経験や高い技術が求められます。また、多くの場合、オーダーメイドの装置製作が必要となるため、表側矯正に比べて治療費用が高額になる傾向があります。
※一般的な相場として、上下とも舌側矯正(フルリンガル)の場合、100万円〜150万円程度になることが多いです。)
歯科医師の技術が必要
表側矯正に比べて、歯を動かす力のコントロールが難しく、難易度の高い治療とされています。そのため、舌側矯正の経験が豊富な歯科医師を選ぶことが、スムーズで質の高い治療結果を得るために非常に重要になります。
ワイヤー矯正治療の流れ

1. カウンセリング・相談
歯並びの悩み、治療への希望、費用や期間の概算などを歯科医師に相談します。
精密検査
レントゲン撮影、歯の型取り、顔や口内の写真撮影などを行い、現在の歯並びや顎の状態を詳細に把握します。
診断と治療計画の策定
精密検査の結果に基づき、歯科医師が最適な治療方針(抜歯の有無、装置の種類、治療期間など)を決定し、患者さんに説明します。
必要に応じて事前処置
治療計画に基づき、抜歯が必要な場合は抜歯を行います。虫歯や歯周病がある場合は、矯正治療を安全に進めるために、先にこれらの治療を完了させます。

2. 動的治療期間 (ワイヤー・装置による歯の移動)
実際に矯正装置を装着し、歯を動かしていく期間です。
装置の装着
歯の表面(または裏側)にブラケットという小さな装置を接着し、そこにワイヤーを通します。
頻度(目安):治療開始時
初期段階:歯列の整頓
柔らかいワイヤーを使って、ガタつきの解消やねじれの修正など、歯並び全体を緩やかに整えていきます。
頻度(目安):月に1回程度
中期段階:本格的な歯の移動
より硬いワイヤーに交換し、歯を大きく動かしていきます。(抜歯を行った場合は、この時期に抜歯スペースを閉じるための移動を行います。)
頻度(目安):月に1回程度
最終段階:噛み合わせの調整
細かい歯の位置や傾きを修正し、上下の歯の噛み合わせをより精密に調整します。
頻度(目安):月に1回程度
装置の撤去
治療計画どおりに歯が動き、噛み合わせも安定したら、ブラケットとワイヤーをすべて外します。
頻度(目安):治療終了時
期間の目安:抜歯なしで1年~1年半、抜歯ありで2年~3年程度かかるのが一般的です。(症例により大きく異なります)

3. 保定期間 (後戻りの防止)
歯を動かした後の状態を安定させるための非常に重要な期間です。
保定装置(リテーナー)の装着
歯は動かした後、元の位置に戻ろうとする性質(後戻り)があるため、動的治療の終了後に「リテーナー」と呼ばれる保定装置を装着します。
通院とチェック
リテーナーをきちんと使用できているか、後戻りがないかを確認するために、定期的に通院します。
その他の治療方法・矯正装置

コルチコトミー
矯正治療は、通常ブラケットを着けた歯をワイヤーで引っ張り、徐々に歯を並べていきます。このコルチコトミーは別名「歯槽骨皮質骨切除術」とも言うのですが、外科処置として歯肉を切開し、内部の軟らかい骨組織に切り目を入れることで、ワイヤーで歯をそろえるスピードを早める効果がある他、歯周病におかされた歯周組織の改善も行える方法です。

拡大床
拡大床[かくだいしょう]は、歯列を側方拡大するための装置です。装置の中央には、「拡大ネジ」とよばれるネジがあります。このネジの幅を拡げる力を加えることで、歯の土台となる歯槽骨を側方に押し広げる構造です。拡大床には主に、レジン(プラスチック)のプレート、金属製の太いワイヤー、歯列弓を押し拡げる力を調節するネジの3つから構成されている「プレートタイプ」と、レジンのプレートがない「スケルトンタイプ」の種類があります。適用対象は、主に乳歯列期や混合歯列初期のお子様の第一期治療に使用されます。
症状によって、拡大床の治療のみで咬み合せが改善する場合もありますが、通常は、乳歯列期や乳歯と永久歯が混ざった混合歯列期に拡大床で歯列の幅を広げた後、全ての歯が永久歯に生えそろうのを待ってから、第二期治療として、ワイヤーとブラケットを使ったワイヤー矯正を行って、全体の歯並びや咬み合わせを治療することが多いです。

LA(リンガルアーチ)
リンガルとは「舌側」のことで、リンガルアーチは日本語で「舌側弧線装置」、舌側つまり歯の裏側に針金を通して歯並びを改善する方法です。上顎または下顎の左右の奥歯に装着された輪っかに太いアーチワイヤーを固定し歯列の内側を通します。太いアーチに細いワイヤーを溶接し、ワイヤーの弾力を利用して特定の歯を目的の方向へ動かす装置です。

ムーシルド
ムーシールドは受け口(反対咬合)を改善する装置です。(受け口とは下の前歯が上の前歯より前に出ている噛み合わせのことです) 主に就寝時に専用マウスピースをつけることで、舌や口腔周囲筋の状態を整え、反対咬合を改善します。
3歳から可能で、特に乳歯列期に治療を行うと、正常な顎骨の成長発育を促すことができるため、正しい永久歯の成長も期待できます。咬み合わせが逆のまま成長すると、下顎の骨が過成長しやすい状態が続き、結果取り返しのつかないほど大きくなってしまう事もあるため、本人の負担軽減のためにも咬み合わせは早期に治しましょう。

プレオルソ
プレオルソは、主にお子さまの歯並びを悪くする根本的な原因にアプローチする、マウスピース型の小児矯正装置です。歯を直接動かすワイヤー矯正とは異なる「お口の土台作り」を目的としています
プレオルソはこんな方に
オススメの治療です
主に4歳〜10歳頃の、乳歯と永久歯が混在する成長期のお子さま(小児矯正の1期治療に相当)に使われます。
プレオルソのメリット
・取り外し可能。痛みが少ない
・顎の成長を促し口呼吸、舌癖などの悪習慣を改善できる
・装着時間が短く、費用が比較的安価
プレオルソのデメリット
・装着時間の自己管理が必要
・歯並びの調整は不可
・適応年齢が限られる
矯正FAQ
◆ 舌側矯正の場合金属アレルギーに対応した器具はありますか?
申し訳ございませんがございません。アライナー(マウスピース)で対応可能ならさせていただきます。
◆ 前歯が1本のみの部分矯正は可能ですか?またその場合の費用は?
可能か否かは症例によって異なります。金額も様々になりますが、金額の目安は大凡15~30万円位になると思います。
◆ 上だけの矯正は可能ですか?
症例によって異なります。可能なもの不可能なものがございます。










