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イオン飲料と虫歯の関係

今日から8月。気温がぐんぐん上がる中で心配されるのが、熱中症です。

子供さんとか心配ですよね。高齢者の脱水も問題です。

熱中症は体の水分が少なくなり血液がドロドロ状態になります。そのため血栓ができやすく、脳梗塞や心筋梗塞につながる可能性もあります。また、口腔内が乾燥し、痰が硬くなり、排出困難になり誤嚥性肺炎の原因にもつながるので、口腔ケアの際には脱水に対する配慮が必要です。脱水になりそうな状態の時、心配になってスポーツドリンクを。。と、思ってしまいます。そこでスポーツドリンク、イオン飲料、経口補水液とか、色々呼び方があるので調べてみました。

イオン飲料とはカリウム、ナトリウムなど各種の電解質を含む水のことで「塩分」と「糖分」を水に溶かしたものです。

「塩分」は、取りすぎると高血圧になり、心臓病や脳血管障害の原因になります。なるべく塩分は控えたほうが健康によいことは、すでに周知の事実です。

「糖分」は、取りすぎると肥満や糖尿病の原因になります。もちろん口腔内にもよくありません。

イオン飲料は、あくまで大量に汗をかいたりして、「急速な」水分補給が必要なときに便利な飲み物なのです。

イオン飲料にはスポーツドリンクと経口補水液があります。

◆経口補水液

 運動や下痢をすると、体から水分だけでなくナトリウムなどのイオンも奪われます。

これは汗が塩からいことからもわかります。

しかし水だけ飲んでも尿として排泄され、細胞の中まで入りません。そこで開発されたのが経口補水液で、「飲む点滴」とも呼ばれ、水分・電解質・ブドウ糖が速やかに吸収されるように調整されています。現在、小児の軽度~中等度の脱水に対して推奨されています。

この商品は普通の状態で飲んでもおいしく感じません。

逆に体が欲していればおいしく感じます。ということは、おいしく感じれば脱水の疑いがあると考えます。

◆スポーツドリンク

スポーツドリンクには砂糖などが加えられています。飲みやすくするために味を重視し、本来からの目的からは、かけ離れています。

スポーツドリンクで電解質の補給と言いますが、意外と電解質は少なく、ナトリウムは経口補水液の1/3です。これではあまり効果がありません。

実際、スポーツドリンクの小腸での吸収率を調べた研究では、経口補水液の1/3程度、さらには蒸留水の約半分しか吸収されていないことがわかりました。

スポーツドリンクはスポーツ時の水分補給や軽い発汗に対する飲料であり、脱水時の補水には不十分であることがわかります。

スポーツドリンクは、清涼飲料水の一つと考えた方が無難です。

そうなると、歯にいいわけありませせん。

ペットボトルのスポーツドリンク(500ml)には約30g(ステックシュガー10本分)の砂糖が含まれ、pHも2.5~5.5と低いので歯が溶かされます。

(最近では、砂糖の一部をブドウ糖・果糖液糖に変更していて、メーカーによって糖質の種類や量も異なります。)

歯は、pH5.5以下の酸で溶かされます。

コーラpH3.6

乳酸飲料・サイダーpH3.4

りんごジュースpH3.6など、清涼飲料水のpHは低いです。

ちなみに、

お茶pH6.2

牛乳pH6.8

水道水pH5.8~8.6です。

10歳まできれいな歯をしていた子供さんが、中学校で部活を始め、練習の合間にスポーツドリンクを飲み続けたため、カリエスになってしまったという例もあります。

また、放課後,塾通いの子供さんで、行き帰りに食物と一緒に飲み物を買うことが多く、水代わりにイオン飲料を飲む。電車の中でも,道を歩いていてもなんとなく飲む習慣がついてしまう。むし歯だけでなく飲み過ぎると肥満の原因になります。

ちなみに、お茶や水(500mlのペットボトル)に、梅干し1個(中7g)を加えると、ほぼ経口補水液のナトリウム量になるそうです。

なんだかスポーツドリンクの批判みたいになってしまいましたが、どんなものか知っておいて各自の責任で摂取する、ということですね