インプラントと喫煙の関係

当院では、インプラント治療ガイドに
「インプラント治療を希望される患者さんには、禁煙もしくは節煙(少なくとも手術の一週間前より術後8週間は禁煙)を指導させていただきます。
ヘビースモーカーのかたは治療の対象とさせていただいておりせん」
と記載してあります。
なぜ喫煙がいけないのか。

  1. 1.感染のリスクが高くなる
    タバコは免疫力を低下させます。
    ニコチンは私たちの免疫を働かせている白血球の作用を低下させるため、歯肉に炎症が起こりやすくなるのです。
  2.  

  3. 2.インプラントと骨がしっかり結合しない
    歯痛と肩こりタバコの煙の主成分であるニコチンは血管を収縮させ、喫煙によって発生する一酸化炭素 は血液が酸素を運ぶヘモグロビンと結びつき酸素の運搬機能を低下させる作用もあり、歯肉はさらに血液不足になり、血流が悪くなります。
    すると、骨や歯周組織へ酸素や栄養が行き届かなくなり、結果、歯周病を引き起こす原因となったりインプラントをされている方の場合インプラントを支える骨や歯周組織が弱ってインプラントがはずれてしまうのです。
    歯肉の血流が悪くなると歯肉に酸素や栄養が十分に行き届かず、歯周病菌と戦う免疫機能も低下してしまいます。
    一方で喫煙は歯肉の細胞の活性化を抑制する為、炎症を起こした歯肉の回復を妨げ治りにくくします。

 

禁煙は辛いもの?

口臭いかも?私は喫煙経験がないので、正直なところ禁煙の大変さは理解出来ないのですが禁煙3日目がとても辛いと聞きます。
ニコチンは依存性の強い物質なので、愛煙家にとって節煙や禁煙は本当に大変みたいです。
私たちの周りには、お酒やコーヒーなどの嗜好品があり、それぞれアルコール、カフェインといった依存性物質が含まれていますが、適量であれば健康に問題はありません。
ところが、ニコチンは、危険薬物のヘロインやコカインよりも依存の危険が高く、しかもニコチン依存症になってしまうと、使用を中止するのは非常に難しくなります。
いつでもタバコをやめられると思っていたのに、なかなかやめられないのは、このニコチン依存症が原因です。

こう言う理由から、自分1人で禁煙を続けるのは限界があるようです。
幸い、現在さまざまな禁煙方法があり、病院の禁煙外来で医師と話し合いながら禁煙を続けていく方法もあります。
患者さんに禁煙をお願いする際も「やめて下さい」だけではなく、何故禁煙する必要があるのかをお伝えし、手術で良い結果を得る為に、患者さんの気持ちに寄り添い、禁煙成功のためにタイミングや方法を話し合う事も大切だと思います。
喫煙によって血流が悪くなるとだ液の分泌量も低下します。自浄作用のあるだ液が少ないと、細菌が増えて歯周病になりやすくなります。
 

まとめ

喫煙者は、非喫煙者と比べて歯周病やインプラント周囲炎になるリスクが2~6倍もあり、1日10本以上吸われる方は、特にリスクが高くなります。
インプラントをされていて、いつもケアに来られてる方で喫煙している方と、していない方では明らかにインプラント周囲炎の発生率が違います。
絶対、禁煙しない!!とおっしゃってた方がインプラント部分から排膿したことにビックリして、禁煙されたケースもあります。
インプラント治療が終わってメンテナンスに入っていらっしゃる患者さんには、タバコを是非止めてもらいたいと思うのが、歯科衛生士としての本音であり、禁煙指導も大切な職務の一環だと思います。

今後は禁煙指導についても更に学んでいこうと思います。